MIRAI 代表 宮浦 歩美
「元受刑者」であっても仕事を通して社会と再び関り、社会の一員として共に生きる社会をつくります。またそうやってやり直そうとする人を理解し、応援できる社会をつくりたいです。
HISTORY
これまでの歩み
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35才
ボーダレスアカデミー東京校2期生に参加
「ビジネスで社会課題を解決する」という自分では考えたことのなかった切り口が学びたいと思い参加。
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36才
神奈川県の石鹸製造会社にて石鹸修行
石鹸製造会社の皆様のご協力のもと、試行錯誤の末、納得のできる石鹸レシピ完成
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37才
エクアドルで洗顔石鹼の製造・販売を行うMIRAI S.A.を起業
01
なぜ会社を立ち上げたのか?
学生時代にエクアドルの女性受刑者とその子どもたちの現状を知り、特にこの先の未来に無限の可能性のある子どもたちの現状をなんとしてでも変えたいと思いました。
子どもに焦点を当て、どうしたら彼らが犯罪に手を染めることなく人生に多くの選択肢を持って生きることができるのだろうと長く考えたのち、「母親である彼女たちに雇用を生まないとダメなんだ。」 とやっとそこに考えが至りました。
そんな時に出会ったのがボーダレスアカデミーでした。 同時に、「人生は一度きり。自分が生きたい場所で、思い切り挑戦しよう。」という覚悟が決まりました。
犯罪を犯した人間が、価値を生み出すプロフェッショナルとして働くことで再び社会に戻る、また元受刑者もそうでない人も互いに認め、助け合う仲間になれるように、元受刑者と一般雇用者が一緒に働く場を作る。
私はビジネスで、元受刑者の社会復帰という課題を解決するとともに、人の努力や頑張ろうという気持ちをお互いに尊重しあえる社会をつくっていきたいです。
02
今の仕事の喜びは?
ひとつひとつ丁寧に製造した石鹸が、お客様の手に渡り喜んでいただけた時が最高に嬉しいです。
催事で販売していた時に、以前ご購入してくださったお客様がわざわざお礼を伝えに来てくださいました。 「今まで何を試しても治らなかった肌トラブルが、あなたの石鹸を使いだしてからみるみる治っていった。素晴らしい商品をありがとう。」とのことでした。
私たちの商品がお客様の幸せになっているということ、幸せを生み出している作り手であるということにとてもやりがいを感じます。 そしてこういった声が、私以外のスタッフにもっとたくさん伝わりますようにといつも思っています。
お客様との直接の会話や、配送する際に添えるお手紙を書いている時など、コミュニケーションが生まれる瞬間、スタッフにはそれを存分に楽しんでもらいたい。人を幸せにする喜びを実感してくれていたら嬉しいです。
03
次のチャレンジは?
まずは、事業の目的である雇用をしっかりと安定させるために、AYUMI石鹼をエクアドルで一番愛される洗顔石鹸に成長させたいです。
泡立てネットでたっぷり泡立てる泡洗顔は、エクアドルでは全く知られていません。肌への負担が少ない泡洗顔という方法とセットで、エクアドルの方にAYUMI石鹸を楽しんでいただきたいと思っています。
「泡洗顔」という新しい方法を伝える過程で、お客様とのコミュニケーションが生まれるので、気持ちの良いコミュニケーションも「売り」となるよう、工夫改善していきたいです。
また、エクアドルでは女性元受刑者も含めて、多くの女性が男性からの暴力の被害者となっています。(エクアドルの女性 100 人中 65 人は、生涯を通じてさまざまな地域で少なくとも 1 回は何らかの暴力行為を受けている)
暴力に苦しむ女性が、安心して駆け込める避難所のような場所、暴力にあったらどういった対応をとるべきなのか等の情報が得られる場所をつくり、関連団体と連携し、いかなる暴力に対してもNOというアクションを取っていきたいです。
PROFILE
宮浦 歩美
1984年、千葉県出身。
大学在学中にNGOのボランティアプログラムに参加しエクアドルへ渡航。首都キトにある女性刑務所内に併設された託児所で6カ月間働く。刑務所で育った子ども達は、大人になった時に彼ら自身が犯罪に手を染めてまた刑務所に戻ってきてしまうという現実を知り、この社会問題の解決を志す。
2019年ボーダレスアカデミー東京校二期生に参加、2020年ボーダレス・ジャパンにジョイン、エクアドル事業を始める。
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