BORDERLESS SENEGAL 代表 松尾 雄大
「機能障害を理由に諦めなくていい。」環境や周囲の態度が変わり、家族との明日に希望を持てるように。そして「社会の"今"を自分たちの手で変えていける。」堂々と生きられる障害者が溢れる社会を共につくります。
HISTORY
これまでの歩み
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24才
JICA海外協力として西アフリカ・セネガルへ赴任
人生初めての障害のある友人に出会い、障害者への"偏見"が崩れ去る。 社会問題が身近な友達の困りごととなり、「障害」課題の解決を志す。
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29才
セネガル現地で活動する非営利組織を設立
「障害」課題解決の志を実現すべく、セネガル現地でNGOの活動を始める。 障害者が抱える問題や家族に対する想いを知る。
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31才
障害者の就労問題への挑戦
就労支援にチャレンジするが、障害者の抱える問題解決になるか自信が持てない。 ソーシャルビジネスを学ぶために、ボーダレスアカデミー13期に参加。
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32才
ボーダレス・ジャパンにジョインし、セネガルで起業
01
なぜ会社を立ち上げたのか?
私の原点、それはたった1人のセネガルで出会った障害者の”友人”でした。
2016年に青年海外協力隊としてセネガル・ンドファン市に赴任し、セネガルの子供たちが置かれた状況などを目にしました。環境が違うだけで、こんなにも人生の選択肢と機会が公平でないのかと衝撃を受けつつも、これからのセネガルの未来を担う眼差しに秘めた可能性を感じていました。
その最中、出会ったのが障害者の友人でした。それまで途上国の障害者=物乞いようなイメージが先行し、その色眼鏡だけで街中を見ていました。彼と出会い接する中で、無知だった私の障害者への偏見がガラッと崩れ去り、障害者の置かれた社会の見方が変わりました。
障害者の抱える問題は、彼らの機能障害が原因ではなく社会や周囲の態度によるものであること。そして、私もきっと知らずに加担していたのだろうと気づかされました。
社会にある障壁によって選択肢がなく「自分には何もできない」と人生を諦める障害者が取り残されています。セネガルの障害者の可能性、そして「家族を幸せにしたい」想いを知っている私だからこそ、彼らと共に「堂々と生きられる社会」を作るべく会社を立ち上げるに至りました。
02
今の仕事の喜びは?
今の喜びは、障害者の仲間から「これをやってみたい」など希望を込めた言葉が口からでたり、自身のできるに自信と誇りを持ったような顔をして他の仲間にも教えたりする姿を見れることです。
社会では何かと制限が多く、当たり前に生きること、仕事をすること、家族と過ごすことが難しい彼らが、役割を持って自身のできることに喜びを持っている姿が、私の喜びです。
そして、障害者と喜怒哀楽を共にしながら働くことは、支援者と裨益者という関係性ではなく対等に事業を成長させる仲間としていられる素敵な時間だと幸せを噛み締めています。
03
次のチャレンジは?
堂々と障害者が働ける選択肢をつくっていくための一事業目として、廃プラスチックのアップサイクルブロックの製造・販売事業からスタートします。社会に溢れた廃プラスチックのゴミが資源となり、資源循環型のまちづくりを支えるブロック事業となり、セネガルから西アフリカに展開する予定です。
社会が抱えるゴミ問題を解決し、移動を阻む街中の整備に貢献することで、障害者自身が「社会の”今”を自分たちの手で変えていける。」と感じられる機会にしていきます。
また、多様な障害者が活躍できる選択肢の溢れた社会を実現していくために、1事業ではなく多事業商社を目指していきます。障害者一人ひとりが当たり前ですが、仕事の得意不得意もあれば自身の挑戦したいことなども違います。
障害者の就労者を増やすためにも、私がセネガル社会に多産業で障害者が働ける機会を作っていきます。そして「家族と幸せに過ごしたい。」その想いを叶えるためにも、都市部の平均水準の給与を達成していきます。
私の夢は、障害のある人とない人の境界線がない希望に満ちた世界です。1人の障害者の友人から始まった物語が、世界を変えるきっかけとなるようボーダレスの仲間と共に希望を生み出していきます。
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